XServer for WordPressへの移行は、WPパネルの「他サービスからのWordPressサイト移行」機能を使って進められます。
移行元のWordPressにログインするための情報を入力すれば、記事や画像、テーマなどのデータを移せます。
ただし、すべてのサイトが移行できるわけではありません。
また、移行作業が完了しても、独自ドメインの設定や動作確認が必要です。
この記事では、移行できる条件から事前準備、実際の操作手順、移行後の確認まで順番に解説します。
- 移行できるWordPressか確認する
- 移行元サイトのバックアップを取る
- WPパネルからWordPressを移行する
- 移行先で動作を確認する
- 独自ドメインを設定して切り替える
- 公開後の表示や機能を確認する
XServer for WordPressへ移行できるサイトと条件
XServer for WordPressでは、他社サーバーなどで運営しているWordPressサイトを移行できます。
ただし、公式マニュアルでは、移行機能を利用できるWordPressのバージョンや環境に条件が設けられています。
移行機能を利用できる主な条件
2026年10月時点の公式マニュアルでは、次の条件が案内されています。
- WordPressのバージョンが4.2~7.1
- PHPのバージョンが7.2以上
- マルチサイト機能を使用していない
- データベースの容量が2GB以下
- 移行に必要な圧縮処理を実行できるサーバー環境
WordPressやPHPのバージョンは、移行元の管理画面やサーバー管理画面などで確認してください。
なお、対応バージョンは変更される可能性があります。
作業前には、XServer for WordPressの公式移行マニュアルも確認しておきましょう。
自動移行できないケース
次の環境では、公式の移行機能を利用するとエラーになります。
- WordPressのマルチサイト機能を使用している
- データベース容量が2GBを超えている
- WordPress.comから移行しようとしている
- 移行に必要な圧縮処理を実行できない
また、セキュリティ関連の設定やプラグインによって、移行処理が正常に進まないこともあります。
条件に合わない場合は、手動移行や移行元の構成変更などを検討する必要があります。
XServer for WordPressへ移行する前の準備
移行作業を始める前に、バックアップと必要な情報を準備します。
特に大切なのは、移行元のデータを保存し、移行が完了するまで元のサーバーを解約しないことです。
1. 移行元WordPressのバックアップを取る
最初に、現在運営しているWordPressのバックアップを取ります。
保存しておきたいのは、主に次のデータです。
- WordPressのファイル一式
- 記事や設定が保存されているデータベース
バックアップの取得方法は、現在利用しているサーバーによって異なります。
サーバー側のバックアップ機能やWordPressのバックアッププラグインなどを利用してください。
万が一、移行後に不具合が発生した場合でも、正常だった時点のデータを保存しておけば復旧に役立ちます。
2. 移行に必要な情報を準備する
XServer for WordPressの移行画面では、移行元WordPressのログイン情報が必要です。
- 移行元WordPressのURL
- WordPress管理画面のログイン名
- WordPress管理画面のパスワード
- 現在利用している独自ドメインの管理先
- ドメイン管理画面へのログイン情報
移行元URLは、WordPress管理画面の「設定」→「一般」にある「WordPress アドレス(URL)」を確認してください。
また、移行処理では管理者権限が必要になる場合があるため、管理者アカウントのログイン情報を用意しておきます。
3. 移行中のサイト更新を控える
移行作業中に記事の投稿や編集を続けると、移行元と移行先でデータに差が生じる可能性があります。
そのため、移行を開始する前に記事や設定の更新を終え、切り替えが完了するまで新しい投稿などを控えると安心です。
コメントや問い合わせなど、移行中にも新しいデータが発生するサイトでは、切り替え前にデータの差がないか確認してください。
XServer for WordPressへ移行する手順
準備ができたら、WPパネルから移行作業を開始します。
手順1. WPパネルにログインする
まず、XServer for WordPressの「WPパネル」にログインします。
ログイン後、サイドメニューの「サイト」をクリックしてください。
サイト一覧が表示されたら、画面右上の「サイトを追加」をクリックします。
手順2. 他サービスからのサイト移行を選択する
サイトの追加画面で「他サービスからのWordPressサイト移行」を選択します。
これが、現在運営しているWordPressを移すための機能です。
画像
手順3. 移行元の情報を入力する
続いて、必要な項目を入力します。
主な入力内容は次のとおりです。
移行先で最初に使用するURLを設定します。
「https://任意のサーバーID.xwp.jp」という形式です。
移行元URL
現在運営しているWordPressのURLを入力します。
移行元のログイン名
WordPress管理画面へログインする際の名前を入力します。
移行元のパスワード
WordPress管理画面へログインする際のパスワードを入力します。
セキュリティ設定
セキュリティ自動最適化モードを設定します。
リソース設定
サイトに割り当てるディスク容量、CPUコア、メモリなどを設定します。
ディスク容量は10GB以上の設定が必要です。
CPUコアやメモリの設定方法は契約プランによって異なるため、画面に表示される条件に従って入力してください。
手順4. サイトを作成して移行を開始する
入力内容を確認したら、「サイトを作成する」をクリックします。
すると、移行元WordPressのデータを使ったサイトの作成が始まります。
公式マニュアルでは、サイト作成完了後、Webサーバーの設定が反映されるまで最大15分程度かかると案内されています。
移行処理が完了したら、次の動作確認に進みます。
手順5. 移行先のサイトを確認する
作成したサイトへアクセスし、記事や画像が正しく表示されているか確認します。
WordPressの管理画面にもログインして、テーマやプラグインの状態を確認してください。
この段階で不具合が見つかった場合は、独自ドメインを切り替える前に原因を調べます。
手順6. 独自ドメインを追加する
移行先の動作を確認できたら、現在使用している独自ドメインを設定します。
WPパネルで次のように操作してください。
2. サイドメニューの「ドメイン」をクリックする
3.「ドメインを追加」をクリックする
4. 現在使用している独自ドメインを入力する
5. ドメインの所有権確認を行う
ドメインの所有権確認には、ネームサーバーを変更する方法と、認証用のTXTレコードを登録する方法があります。
現在のサイトを移行元サーバーで公開したまま準備するなら、TXTレコードによる認証を利用できます。
ドメインの追加後、Webサーバーの設定が反映されるまで最大15分程度かかります。
詳しい操作については、公式マニュアル「独自ドメインの設定」を確認してください。
手順7. サイトURLを独自ドメインへ変更する
独自ドメインの設定が反映されたら、サイトURLを変更します。
WPパネルの「ドメイン」画面にある「現在のサイトURL(プライマリドメイン)」から「変更する」をクリックしてください。
変更後のURLとして、追加した独自ドメインを選びます。
公式マニュアルによると、この操作でWordPressのデータベース内にあるURL関連の設定も置き換えられます。
ただし、テーマやプラグインなどで独自に記述されたURLまで、すべて正常に切り替わるとは限りません。
変更後は、画像や内部リンクの表示も確認しましょう。
手順8. ネームサーバーを変更する
最後に、ドメインのネームサーバーをXServer for WordPress指定のものへ変更します。
ネームサーバー2:ns2.xwp.ne.jp
ネームサーバー3:ns3.xwp.ne.jp
設定場所は、独自ドメインを管理している会社の管理画面です。
ネームサーバーの変更がインターネット上に反映されるまで、数時間~24時間程度かかる場合があります。
また、独自ドメインでメールを利用している場合は、ネームサーバーの変更によってメールの送受信に影響が出る可能性があります。
切り替え前に、メールアカウントや必要なDNSレコードの設定を確認してください。
移行後に確認しておきたいこと
ネームサーバーの切り替えが終わったら、サイトが正常に動作しているか確認します。
特に、次の項目を確認してください。
- トップページが正常に表示される
- 過去の記事ページが開ける
- 画像が正しく表示されている
- 内部リンクが正しいページへ移動する
- WordPress管理画面へログインできる
- テーマやプラグインが正常に動作する
- パーマリンクに問題がない
- HTTPSで正常にアクセスできる
- 問い合わせフォームなどが動作する
- 必要に応じてメールの送受信ができる
特に、記事ページを開いたときに「404エラー」が表示されないか確認しましょう。
URLが以前と同じでも、サーバー環境の違いによって正常に動作しないことがあります。
移行されないファイルや設定にも注意する
公式の移行機能では、主に次のデータが移されます。
- wp-contentフォルダ内の画像・テーマ・プラグインなど
- データベース内の記事や各種設定
一方、次のデータは移行対象外です。
- 移行元の「.htaccess」ファイル
- バックアップ関連プラグインが作成したバックアップデータ
- wp-contentフォルダの外に保存されているデータや設定
- WordPress本体の構造を変更した部分
特に、独自のリダイレクト設定やセキュリティ設定を行っているサイトでは注意が必要です。
移行後も必要な設定については、移行先の環境に合わせて確認してください。
移行元サーバーをすぐに解約しない
サイトが表示されたからといって、すぐに移行元サーバーを解約する必要はありません。
ネームサーバーの変更中は、アクセスする環境によって移行元・移行先のどちらにつながるかが変わる期間があります。
そのため、切り替え後の動作を確認し、必要なデータがすべて移行できたことを確かめてから解約するようにしましょう。
XServer for WordPressへの移行でエラーが出た場合
移行中にエラーが表示された場合は、エラーの内容によって確認する項目が異なります。
ログインエラーが表示される
移行元WordPressのログイン名やパスワードが間違っていないか確認してください。
また、Basic認証やロボット認証などが有効になっている場合は、移行処理を妨げる可能性があります。
プラグイン有効化エラーが表示される
移行元のURLが正しいか確認してください。
特に「http」と「https」の違いや、管理者権限のないアカウントを使用していないかが確認項目です。
WordPressのファイル変更を禁止する設定が原因になる場合もあります。
設定ファイルの変更が必要な場合は、必ずバックアップを取ってから作業してください。
タイムアウトやデータ作成エラーが表示される
移行元の通信状態やディスクの空き容量、データ量などを確認します。
公式マニュアルでは、wp-contentフォルダの容量が大きい場合、移行処理に失敗する可能性があると説明されています。
その場合は、不要なバックアップファイルなどを整理してから再実行する方法があります。
ただし、必要なファイルを誤って削除しないように注意してください。
まとめ|XServer for WordPressへの移行は準備と切り替えが重要
XServer for WordPressへの移行は、WPパネルに必要な情報を入力することで進められます。
ただし、移行機能でWordPressのデータを移すだけでは作業は完了しません。
移行先でサイトが正常に動作することを確認してから、独自ドメインを切り替えることが大切です。
また、すべてのファイルや設定が自動で移行されるわけではありません。
現在のWordPressで独自の設定を行っている場合は、移行前に確認し、必要なデータをバックアップしておきましょう。
手順に沿って準備・移行・確認を進めれば、切り替え時のトラブルを減らせます。
XServer for WordPressの機能や特徴を総合的に確認したい場合は、XServer for WordPressの評判は?メリット・デメリットと向いている人を解説をご覧ください。
